【 K.Tさん卒業インタビュー(3-2)】
田中: あの、Kさん。
K.T: はい。
田中: Kさんのお客様は、他のお客様と比べて、ほとんど指名替えをされなかったんです。
K.T: え?そうだったんですか?
田中: はい。ほとんどのお客様がKさん一筋だったんです。
K.T: それ本当ですか?すごく嬉しいです!
田中: Kさんは、たくさんのお客様から大切にされていたわけですが、接客をするにあたって、気をつけていたことってありましたか?
K.T: そうですね…。
気をつけていたことは、いくつかあります。
例えば…。褒め方とか。
田中: 褒め方ですか?
K.T: はい。私はお客様の持ち物を褒めたりしません。なぜなら高価な腕時計や高級車、高級ブランド品などは、お金があれば手に入るからです。
それを褒めてしまうと、お客様は一瞬、喜んではくれますが、心の中では
「やっぱりこの女性も〝 物 〟に興味があるんだ、でも女性ってそんなもんだよね。」
という少し残念な気持ちにさせてしまいます。
田中: なるほど。
K.T: そして外見(容姿)も褒めません。外見は誰でもいずれ衰えますし、
「人を見た目で判断する女性。」
だと思われたくはないですから。
但し、お客様がご自分の体にコンプレックスがあり、それを口に出した場合のみフォローすることはあります。
◆――――【 例 】
お客様: 「俺、背が低いから。」
K.T: 「え?私は背が低い男性が好きなんです。だって目線が近いから一緒に歩いていて安心感があります。」
お客様: 「俺、お腹が出ていて太りすぎだね。」
K.T: 「え?お腹が出ている方が私は好きです。だって美味しいものを、たくさん食べてる感じがして、余裕があるように見えますよ。」
お客様: 「最近、髪が薄くなって…。」
K.T: 「私、ジェイソン・ステイサムやブルース・ウィルスが好きなんです。髪の毛がある男性よりセクシーで、男らしく見えませんか?」
etc.
――――――
田中: なるほど。確かに女性からこんな風に言われると男性は自信がもてますね!
K.T: ありがとうございます。ただし、身体的な部分を褒めるのは、あくまでコンプレックスを口に出された場合のみです。基本的には内面(心や精神)で素敵なところを探して、そこを褒めて差し上げるようにしています。
◆――――【 例 】
「その優しさが嬉しいです。」
「そういう考え方が出来るところが素敵だと思います。」
「とても頭の回転が速いですよね。」
「価値観が私と一緒だ!それ、よくわかります。」
etc.
――――――
田中: なるほど。物質的なものではなくて、精神的なものに目を向けるということですね。
K.T: はい。それにお客様も、ご自分が身に着けている服や時計を褒められても、自分自身が受け入れられたことにはならないと思いますから。
田中: そうですよね。心のあり方や考え方、性格を褒められて、はじめて認めてもらえたような気がします。
K.T: なんか、生意気言ってすみません。
田中: いえいえ、とんでもないです。とてもためになるお話です。
K.T: ありがとうございます。
田中: その他には何かありますか?
K.T: はい。あとは・・、お客様の前ではネガティブな言葉を使わないということです。
田中: あ、それも大事。共感できます。
K.T: ありがとうございます。 癒しの時間を過ごしていただくためには、ネガティブな言葉は使わない方が良いと思ってます。
田中: 確かにネガティブな言葉は雰囲気が悪くなりますよね。愚痴や不平不満、悪口や陰口などを聞かされても、お客様は楽しくないですからね。
K.T: そうですよね。そして最後は想像力…かな。
田中: 想像力?
K.T: はい。お客様は何をされたら嬉しいのか、喜んでもらえるのか、どうしたら満たされるのかを常に想像しながら接客しています。
ご来店された目的は、性的な興奮を満たすため?刺激ではなくて癒やし?性についての探究?ただ快感を得るため?
etc.
いろいろな想像をしながらお客様と向き合います。
田中: Kさんはやっぱり凄い人ですね。人気ぶりにも頷けます。
K.T: ありがとうございます。
――ここまでの人気の秘密を一旦整理。
<K.Tさんの人気の秘密>
① 物でも外見でもない。内面(心や精神)の良いところを見つけて褒める。
② お客様の前では、ネガティブな言葉は使わない。
③ お客様が何を望んでいるのかを想像しながら接客する。
――――――――――――
田中: ですね。