自分らしく生きる?
こんにちは。求人部の田中です。
突然ですが、皆さんは〝自分らしく〟生きてますか?
誰しも一度は、こんな言葉を聞いたことがあると思います。
「自分らしく生きた方がいいよ。」
「周りの意見に左右されても仕方ないじゃない。」
「自分らしさを大切にしたら?」
etc.
そもそも自分らしさって何でしょう。
自分らしさとは、自分に嘘をつかずに正直に生きている人ですか?
それとも周りが期待する人物像を必死で演じようと頑張っている人ですか?
さて、正解は??
・・・・・・
・・・どちらも正解です!!
なぜなら、自分らしさというのは、
〝自分の考えを自分で尊重して自分が正しいと思う選択をしながら生きていく人〟
のことを指すからです。
自分らしさというのは、人それぞれの価値観によって捉え方が違います。
例えば正義感の強い人は、
「正しいと思ったことは勇気をもって主張しよう!」
と、行動するでしょうし。
人間関係で衝突を避けたいと思う人は、
「今は衝突を避けて言いたいことを我慢しよう。」
と、考えるからです。
ようするに、〝自分らしさ〟というのは人間の個性の数だけ存在するということになり、全ての考えが正解となります。
だから周りの人から「自分らしく生きなさい。」と言われたとしても、すでに〝自分らしく生きている〟ということになるのです。
他人の意見はあくまで参考程度、共感したり納得すればインプットすれば良いし、できなければスルーしましょう。
もしあなたが嫌いな仕事を我慢してやっていたとします。
そこで、周りが、
「そんな嫌な仕事をすることはない、自分を大切にして自分らしい仕事に変えたら?」
と、提案してきました。
「そのとおりだ。」
と、思って仕事を変えるのも〝自分らしさ〟
「いやいや、1ヶ月間のお給料は1ヶ月分の我慢料だと思ってるから、もう少し頑張ってみるよ。」
と、考えて仕事を続けることも〝自分らしさ〟なのです。
間違った解釈は、
「自分に嘘をつかずに、正直に生きることだけが、自分らしさ。」
という考え方です。
人生には紆余曲折があり、様々な人間関係の中で、自分らしさを殺して生きている人は多いです。
「たとえクビになったとしても思っていることを我慢せず、自分の考えを主張するんだ!」
これは一見カッコよく見えるかもしれませんが、実際のところ、すべての場面において正解にはなりません。
ここで、いまだに私の耳に残っている「スキャンダル専門弁護士 QUEEN」というドラマ内でのセリフを紹介させてください。
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<<ドラマ内での会話の一部>>
周りのイメージに合わせて抑圧されながら生きていく方が波風は立たないでしょうね。
でもたとえ敵が増えたとしても周りのことなんか気にしないで、自分らしく生きていくのも悪くないと思う。
人はそれぞれ違ってて良いはずなのに、
結局どこか常識とかの固定観念に縛られて自分を殺して生きている人たちはいっぱいいる。
あなたたちが勇気を出すことで、そういう人たちが一歩踏み出せるかもしれない。
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ドラマでのセリフとはいえ、感動した人は沢山いたでしょう。
もちろん私も心を打たれた一人でもあります。
しかし、現実にはなかなかそうはいきません…。
確かにドラマで言っていることは当たっています。
「自分を殺して生きている人たちはいっぱいいる。」
しかし、あえてそうせざる得ない状況、そうすべき状況というのはたくさんあるのです。
例えば、あなたが正義感が人一倍強く、負けず嫌いで、自分に正直に主張を貫き通す人だったとします。
そんなあなたは、ある日、山道を歩いていて、向こうから近づいてくる凶暴なヒグマに気づきます。
あなたは自分の歩いている道の通行権を主張して、凶暴なヒグマと戦いますか?
戦った場合、はたから見るとヒーローのように格好良く写るかもしませんが、ただではすみませんよね。
大怪我をするか下手すると死にます。
ヒグマに気づかれる前に一目散に逃げましょう。
ダメ押しでもう一つ例をあげるなら、時速300キロで突進してくる新幹線に自らの通行権を主張して正面からぶつかっていきますか?
避けなければ、確実に即死です。
少し大袈裟な例えだったかもしれませんが、人生にはどうしても避けるべきことや自己防衛のために逃げないといけない場面があります。
そしてそれは人間関係でも同じです。
どうしても理解し合えない人とは、正面からぶつかっても何一つ良いことはありません。
自分を守るために避けたり、距離を置いたり、諦めることだって大切。
そもそも、世界中のすべての人たちが分かり合えるのであれば戦争なんておきませんから…。
――まとめ
敵を増やしながらでも自分の考えを主張することも自分らしさ。
自分の感情を抑圧して調和を重んじることも自分らしさです。
個性の数だけ〝自分らしさ〟は存在します。
もちろん、マダム麗奈で働くことを周りが反対したとしても、気にしないで働くことも自分らしさですよ。